日本鳥類標識協会2018年度(第33回)全国大会 大阪大会報告
シンポジウムの講演要旨のpdfでは要旨集では割愛したカラーの図などが含まれています。
大会案内時の情報(一部)は後ろにつけます
2019年6月4日版
2018年度(第33回)日本鳥類標識協会全国大会 大阪大会報告
大会実行委員会委員長 熊代直生
はじめに
2018年度の大会は2018年12月8(土)・9日(日)、大阪南港埋立地にあるホテルフクラシア大阪ベイを会場として開催しました。
協会大会は33回目となりますが、大阪でははじめての開催でした。このため初日は、大阪でこれまでに実施されてきたバンディングを総括するシンポジウムとして企画しました。
実は大阪では,2000年8月に開催された西日本バンダー交流会で,府下の14か所における調査活動の総覧を行っています(バンダー同人誌アルラ21号掲載)。しかし今回は単にその更新ではなく、府下を包括する「淀川口2級ステーション」としての結果分析に焦点をあてました。この分析にあたり、環境省の標識データベースの利用申請を行い、淀川口2級ステーションで放鳥された全ての累積データを対象としました。
淀川口2級ステーション−鳥類標識調査データを活用した総括の試み−
1979年から2017年までに淀川口2級ステーションにおける標識調査で放鳥された鳥は14目45科133種56,237羽。大阪府鳥類目録2016に掲載された種数は23目76科383種であり、大阪で記録された鳥のおおむね3分の1の種に対して足環が付されたこととなります。放鳥数の内訳では、留鳥のほか夏鳥、冬鳥が占める比率が高く、旅鳥の放鳥数は少なくて、上位20種には現れませんでした。淀川口2級ステーションにおける標識調査の対象となっているのは、繁殖鳥及び越冬鳥であるといえます。
次に淀川口2級ステーションの環境を代表する標識地として、「草地」(ヨシ原)の淀川からオオジュリン、「都市公園」の長居公園からヒヨドリ、「山林」のむろいけ園地から山林に生息する各種鳥類について、それぞれの網場のトピックを報告していただきました。
休憩をはさみ、続いて淀川口2級ステーションにおいて主要なテーマとなっている繁殖鳥のバンディングに焦点を当て、地元商店街との密接なかかわりで続けられてきた河内長野のツバメ調査、関西国際空港で繁殖するコアジサシを主としたアジサシ類等の調査、奈良県との境界部にあたる北生駒山地周辺において実施されているフクロウの巣箱設置と、標識による成果についての報告がありました。
総会から懇親会、二次会
これで時間いっぱいで、慌ただしく総会に移行しました。議事では協会会計のひっぱくに対して時間を延長して多くの意見が会員から出されました。
懇親会では大阪を代表する料理として、たこ焼きなどが振る舞われました。余興では後援をいただいた日本野鳥の会大阪支部の支部長松岡三紀夫さんによる手品を楽しみ、2008年の福井大会で初紹介された「鳥んちゅぬ宝」(ビギンの島人の宝の替え歌)の合唱もしました。
ホテルフクラシアベイの売りは、宿泊棟の一角に用意された共用の「談話室」。ここで懇親会後も夜遅くまで篤い交流が続きました。
エクスカーション・大阪南港野鳥園
翌12月9日の早朝は、大阪南港野鳥園の見学エクスカーションを実施しました。ホテルの朝食開始を少し早めて6:50からオープンしてもらい、7:15発のバスに乗車。コスモスクエア駅から海岸沿いに約20分歩きました。風が強く吹き、かなり寒い行程でしたが、道中では秋の台風で傾いた道路標識などを見つつ歩きました。
現在大阪南港野鳥園の施設は、事務室が閉鎖されていますが、展望塔には従来どおり自由に出入りできます。NPO法人南港ウェットランドグループが事業受託して、大阪市と協働で南港野鳥園の湿地保全、環境調査および環境学習を実施しています。野鳥園の設立から現在に至るその活動を、南港ウェットランドグループの高田博さんに紹介していただきました。
野鳥園ではシギ・チドリ類のフラッグ情報がたくさん報告されています。宮城県鳥の海で細谷淳さんがフラッグ装着した個体(アオアシシギだったか)が南港で高田さんらに見つけられ、その記録を二人が指差す写真も撮ることができました。見学後、野鳥園の前で高田さんを囲んだ集合写真を撮りました。
一般講演
会場に戻って9時15分から、午前中に8題の一般講演がありました。瓢湖からはハクチョウの舞う美しい景色とともに、手網によるキンクロハジロの標識放鳥、そして12年も生きているという回収の成果が報告されました。
一方で、こちらも14年と長寿記録が得られたケリのカラーリング調査の報告では、フィールドである巨椋干拓地の前身、巨椋池からの変遷と、ケリが棲みついた経緯も解説いただきました。しかし意外にも標識個体は定住性が高いようで、同じ田面に戻って同じペアで繁殖を続けるものが多かったそうです。
カラーリングでは、南港でも確認があったという宮城県の鳥の海でのレッグフラッグ調査の報告で、通常の標識再捕獲に比べて20倍もの写真撮影による移動の記録が得られたという結果が紹介されました。
また違った角度から、新潟のミユビシギの越冬地からは、バンディングの際に記録することがある、換羽の進行を数値化したモルトスコアを活用して、撮影写真から越冬群の換羽の推移を調査し、オーストラリアにおける換羽進行と異なるパターンを示すことが報告されました。いずれも撮影機材の進歩を足掛かりに、バンダーとウォッチャーの垣根なく、鳥の移動や生態に切り込んでいく事例として、心踊るものでした。
はたまた、複雑な模様から年齢や性別なんてさじ投げたくなるヤマシギも、羽縁の色や形状に注意すれば判別できるという手がかりが示されたり、一方でとても身近なのに雌雄、性齢の別が微妙なスズメは、喉の黒斑による序列関係が示唆されつつも、やっぱりよくわからないところからの脱却は難しかったようです。
今回の総会でも、継続すべきかどうか議論された協会からの海外共同調査ですが、今年はベトナムでのサギのコロニー調査の様子や、その他日本にも渡来する鳥たちのベトナムでの標識の様子が報告されました。
また、今回のシンポのテーマとも関連する要素もある、各地の標識調査サイトの目録化について、プレゼンテーションする発表もありました。自分たちが活動するステーションや個々の網場、その周辺でこれまでに取り組まれてきた標識調査の経緯を知ることで、各々の地域ごとの標識成果をとりまとめる試みが、今後発展していくことが期待されます。
閉会
ひとしきりの発表が終わり、閉会挨拶の梶田学副会長に須川恒さんが補足して今回名札に記載していただいた「こだわりの1羽」について趣旨を説明しました。こだわりの1羽を通して、新しく出会った人が話しあうきっかけが多くうまれたと思います。バンダーでもバンダーでない人も、ぜひこだわりの1羽の足環物語を持って欲しい、さらに足環物語を越えて、「鳥んちゅぬ宝」の歌詞に含まれている、鳥たちのこと(鳥学)、鳥たちの明日(保護)、鳥たちの旅(スケールの大きい渡り)を明らかにして、標識調査は深く地域や世界をつながる活動になると思います。
参加者は地元に戻っての標識調査活動のヒントをこの大会で何かつかんでいただけたと信じています。
閉会後の集合写真の撮影では、三脚に据えたカメラが、セルフタイマーが進むにつれて下を向き、地面の写真を撮ってしまうという、大阪らしいんだか?オチがきまって和んだ中で、おひらきとなりました。みなさま、お疲れさまでした。
おわりに
今大会の開催にあたり,鳥類標識調査に関係の深い環境省近畿地方環境事務所,日本野鳥の会大阪支部のご後援をいただきました。
また関連行事として,11月17・18日の大阪自然史フェスティバル(大阪市立自然史博物館)において,講演会「足環物語を越えて,地域がつながる,世界がつながる」(須川恒:日本野鳥の会大阪支部主催)を開催し,鳥類標識調査グループ・関西による標識調査の普及啓発を目的としたブース展示も行い,協会大会の準備として役立てることもできました。これらの会に参加された地元の野鳥観察者の方も協会大会にご参加いただき、裾野を拡げて多くの野鳥に関心を持つ人々に支援され支えられる標識調査でありたいという願いに一歩近づいた大会になったのではと感じています。
みなさまのご来阪,大会へのご参加を,心から感謝いたします。
大会終了後に,こてこての大阪文化に触れて帰られたかたもおられました。
大会参加者用ホームページで紹介した第1回関西トリの市には帰路の途中でもあり、多くの大会参加者が訪問されていました。
淀川、会場、大阪城、2025年大阪万博予定地の夢洲(ゆめしま)の位置
淀川の調査地点図(久下直哉の発表)より
2018年度(第33回)日本鳥類標識協会全国大会 大阪大会
主催:日本鳥類標識協会・日本鳥類標識協会大阪大会実行委員会
後援: 日本野鳥の会大阪支部
環境省近畿地方環境事務所
大会実行委員会 実行委員長 熊代直生
実行委員 風間美穂、久下直哉、中村進、山根みどり、森香織、田川之彦、和田岳
村上亮、辻本大地、澤祐介、梶田学、須川恒、村濱史郎、古園由香
協力 きしわだ自然資料館、環境科学大阪(株)
開催日時・場所
2018年 12月8日(土)13:30〜17:00
12月9日(日) 9:00〜12:00
会場 ホテルフクラシア大阪ベイ 4F 414〜416
〒559-0034 大阪府大阪市住之江区南港北1-7-50
URL https://www.hotel-cosmosquare.jp/
懇親会 ホテル食堂 12月8日(土)18:00〜20:00
評議員会 415号室 12月8日11:00〜13:00
大会プログラム
第1日目
12月8日(土)
13:00 受付開始
13:30 開会 総合司会 中村進
開会の挨拶 協会会長 千葉晃
大会実行委員長 熊代直生
13:40〜16:30
シンポジウム
「淀川口2級ステーション −鳥類標識調査データを活用した総括の試み−」
進行 中村進
熊代直生 シンポジウム開催趣旨
KumashiroShushi20181208.pdf へのリンク
第1部 淀川口2級ステーションにおける標識調査
熊代直生 鳥類標識調査データを活用した「淀川口2級ステーション」の俯瞰
Kumashiro20181208.pdf へのリンク
久下直哉 大阪府のオオジュリンの標識情報 淀川の調査を中心に(ヨシ原)
Kuge20181208.pdf へのリンク
和田岳 長居公園における標識調査〜ヒヨドリを中心に〜(都市公園)
Wada20181208.pdf へのリンク
関優 むろいけ園地における標識調査(山林)
Seki20181208.pdf へのリンク
(長文版 大会時に配布しました)
Seki20181208Long.pdf へのリンク
第2部 大阪発・繁殖鳥バンディング
福岡賢造 大阪府河内長野市におけるツバメの標識調査とイソヒヨドリによる捕食の増加について
Fukuoka20181208.pdf へのリンク
村上亮 関西国際空港におけるコアジサシの標識調査
Murakami20181208.pdf へのリンク
谷川智一 北生駒地域におけるフクロウの巣箱調査〜鳴き声による個体識別の活用
Tanigawa20181208.pdf へのリンク
熊代直生他 北生駒地域におけるフクロウ雛の標識放鳥
Kumashiroetal20181208b.pdf へのリンク
16:40〜 総会
18:00〜 夕食・懇親会
12月9日(日)
(プチ・エクスカーション情報)大阪南港野鳥園早朝見学
朝食は7:00からですが早め(6:50)にしていただきました)
7:15発、サークルバスにてコスモスクエア駅へ〜徒歩約20分
7:45〜8:30 野鳥園見学(7:00から展望塔も入れます)
高田博さんにご案内いただきました。
大阪南港野鳥園
9:15〜11:40 一般講演
発表者は次の発表の座長をお願いしました(冒頭は一番最後の茂田さん)。
(1) 本間隆平・千葉晃・白井康夫 キンクロハジロは何歳まで生きるか?
Honmaetal20181209.pdf へのリンク
(2) 森本元 スズメの発色と年齢・性別の関係を考える
−メラニンによる咽の黒斑の大きさ(バッジサイズ)の話題を中心に−
Morimoto20181209.pdf へのリンク
(3)脇坂英弥・脇坂啓子・中川宗孝 巨椋池干拓地におけるカラーリングをつけたケリの観察
Wakisakaetal20181209.pdf へのリンク
(4)須川恒 鳥類標識調査地目録の作成(関西を例に)
Sugawa20181209.pdf へのリンク
(休憩)
(5)千葉晃 新潟県下越海岸におけるミユビシギの羽装変化、特に初列風切の換羽状態
Chiba20181209.pdf へのリンク
(6)小田谷嘉弥・牛根奈々 関東地方におけるヤマシギの越冬生態および年齢・性の識別
Odayaetal20181209b.pdf へのリンク
(7)細谷淳 鳥の海でのシギ・チドリ類のレッグフラッグを用いた標識調査について
Hosoya20181209b.pdf へのリンク
(8)茂田良光・杉野目 斉・山田真司・倉橋義弘・庄山 守 2018年度ベトナム共同調査について
Shigetaetal20181209b.pdf へのリンク
11:40 閉会の挨拶 協会副会長(大会実行委員) 梶田学
協会評議委員(大会実行委員) 須川恒
大会実行委員長 熊代直生
12:00 記念撮影後解散
大会案内情報の掲載 開催のための申し込み用紙や連絡先などの不要な情報は削除しました。
1)2018年度(第33回)日本鳥類標識協会全国大会開催のご案内
2)大阪大会へのおさそい
5)大会前後の大阪・関西のお勧め情報
会場のフクラシア大阪ベイへの行き方(以下の7.の内容)
大会会場へのアクセス
JR新大阪駅からは地下鉄御堂筋線に乗り,本町駅で地下鉄中央線に乗り換えて
コスモスクエア駅下車。JR大阪駅からの場合,梅田駅から御堂筋線に乗り,同様に
本町駅で中央線に乗り換えてコスモスクエア駅下車。
駅よりサークルバスで約5分(土日は1時間に3本,前払い100円)で会場のホテル
フクラシア大阪ベイ着。
その他,関西空港からリムジンバスで約50分。自家用車の場合,阪神高速「南港北」
出口より約7分。
1)2018年度(第33回)日本鳥類標識協会全国大会開催のご案内
2018年度日本鳥類標識協会大会事務局
今年の日本鳥類標識協会全国大会は,大阪南港のホテルフクラシア大阪ベイで開催
することとなりました。標識大会では初の大阪開催となります。ご期待ください。
2018年度(第33回)日本鳥類標識協会全国大会 大阪大会
1.主催:日本鳥類標識協会・日本鳥類標識協会大阪大会実行委員会
後援: 日本野鳥の会大阪支部
環境省近畿地方環境事務所
2.大会実行委員会 実行委員長 熊代直生
実行委員 風間美穂、久下直哉、中村進、山根みどり、森香織、田川之彦、和田岳
村上亮、辻本大地、澤祐介、梶田学、須川恒、村濱史郎、古園由香
協力 きしわだ自然資料館、環境科学大阪(株)
3.開催日時・場所
日時
2018年 12月8日(土)13:30〜17:00
12月9日(日) 9:00〜12:00
懇親会 12月8日(土)18:00〜20:00
会場
大会・懇親会・宿泊:ホテルフクラシア大阪ベイ
〒559-0034 大阪府大阪市住之江区南港北1-7-50
Tel. 06-6614-8700 Fax. 06-6614-8719
URL https://www.hotel-cosmosquare.jp/
大会会場案内
大阪大会会場へようこそ!
ホテルフロントの向かいにあるモニターに、会場の案内があります。
エレベーターで4階へお越しください
会場は414-416の合室です
エレベータを出てから会場まではすぐです
大会会場 414〜416号室(12月8日9日)
評議員会場415号室(12月8日11:00〜13:00)
廊下には飲み物のサーバーが常備されてます。紙コップの再利用にご協力を!
紙コップはサーバーの左側から取り出すことができますが、飲み終わった
後は各自でコップの側面にマジックで名前を記入して、再利用していただ
きますよう、お願いいたします
廊下には共用の作業デスクもあります。直前の資料手直しなどに、自由に使えます
懇親会の後の二次会で集まれる、談話室(一例)。お休みの方の妨げにならず
に、ご歓談できます(〜24時まで)。1Fコンビニから買い込んだ食料
など、持ち込み可です
ホテルの1階に24時間営業のファミリーマートががあります。
https://www.hotel-cosmosquare.jp/equipment/
緊急時の対応について
会場は複数の団体が同時に利用しているため、緊急時対応に関しては、
独自で判断して行動することは
控え、基本的にホテルフロントの指示を待って行動します。
・急病人の発生時
ホテルフロントを通して救急車の手配等を行います。
心肺停止時に用いるAED装置は、フロントに1台用意されています。
・火災発生時や地震や津波などの災害時(下図参照)
まず、発生時に在室している研修室ないし食堂、宿泊室にて待機の上、
フロントからの指示に従って避難するものとします。
避難経路としてはエレベーターの使用は避け、エレベーターホール向かい
の非常階段を使用します。また、館内が危険である場合には、各階から
館外に出られる非常口を開け、館外の非常階段を用いて避難します。
平時は館外へ出られないように施錠されているため、ホテル係員が
解錠するまでは研修室内に待機してください。
南港野鳥園への行き方(途中図)
注;コスモスクエア駅にはコインロッカーがありますが、
トレードセンター前駅にはありません。
4. 大会プログラム(予定)
第1日目
12月8日(土)
13:00 受付開始
13:30 開会 総合司会
開会の挨拶 大会実行委員長
13:40〜16:30
シンポジウム
「淀川口2級ステーション −鳥類標識調査データを活用した総括の試み−」
16:40〜 総会
18:00〜 夕食・懇親会
12月9日(日)
(プチ・エクスカーション情報)大阪南港野鳥園早朝見学
朝食は7:00からです。早めにしていただけるかは不明。
7:15発、サークルバスにてコスモスクエア駅へ〜徒歩約20分
7:45〜8:30 野鳥園見学(7:00から展望塔も入れます)
9:15〜11:40 一般講演
12:00 閉会・記念撮影・解散
5. 参加申し込み (略)
6. 一般講演
一般講演は口頭発表のみで,発表12分,質疑応答3分です。PCプロジェクターを用意いた
しますのでPPTファイルをご準備ください。
一般講演を希望される方は,要旨(A4判の縦置き※1)を11月10日(消印有効)までに
Email添付ファイルまたはUSBメモリー等のメディアにて,大会事務局宛にお送りください。
メディアには氏名を書いてください。大会当日返却いたします。
※1 要旨の様式 余白は上下・左右25mm,1行40文字,40列,10.5pt,MS明朝体。
1行目にタイトル,2行目に発表者氏名(よみにくい場合はふりがな),所属先または
都道府県名や市町村名など。1行あけて,本文開始。
7. 参加費・宿泊費
参加費は,参加される項目の組み合わせによって,以下A,B,Cの3パターンがあります。
A. 宿泊参加:15,000円(参加費,1泊・朝食・懇親会費含む)
B. 大会と懇親会に参加:9,000円
C. 大会のみに参加:4,000円
お申し込み後お早めに,上記いずれかの金額を,下記の郵便振替口座にお振り込みください。
郵便局に備え付けの青色の振込用紙をご使用の場合,氏名・住所を必ずご記入ください。
(略)
8. 大会会場へのアクセス
JR新大阪駅からは地下鉄御堂筋線に乗り,本町駅で地下鉄中央線に乗り換えて
コスモスクエア駅下車。JR大阪駅からの場合,梅田駅から御堂筋線に乗り,同様に
本町駅で中央線に乗り換えてコスモスクエア駅下車。
駅よりサークルバスで約5分(土日は1時間に3本,前払い100円)で会場のホテル
フクラシア大阪ベイ着。
その他,関西空港からリムジンバスで約50分。自家用車の場合,阪神高速「南港北」
出口より約7分。
※会場の駐車場は1泊1,000円(フロントに申し出れば途中出入可能です→変更があるようです)。
9. 問い合わせ先
(略)
2)大阪大会へのおさそい
2018年度日本鳥類標識協会大会実行委員会 熊代直生(くましろなおみ)
写真1 フクロウのひな(大東4兄弟)
2018年度(第33回)日本鳥類標識協会大会を2018年12月8(土)・9日(日)の日程で大阪南港において
開催します(会場が変更になりました)。
日本の中核的都市の一つである大阪府では,今まで数々のバンダーが標識調査に携わってきましたが,
協会大会の開催は今回がはじめてとなります。初の主催を迎えるにあたり,まずは大阪で実施されてきた
さまざまなバンディング事例を中心に据え,みなさまに紹介したいと思います。
2000年8月に大阪市で開催された西日本バンダー交流会では,大阪府下の14か所における調査活動
を総覧しました(バンダー同人誌アルラ21号掲載)。
その後,各調査地の盛衰もありますが,府下各地の河川敷,埋め立て地,都市公園などの都市域から,
里山・森林域に及んで調査が展開されています。これらの多様な調査地はすべて,「淀川口2級ステーション」
に属しています。今回の協会大会では,個別の調査地からでなく,既に報告された標識データベースを
利用して,総体としての大阪,すなわち淀川口2級ステーションにおける標識調査結果の分析を試み,
主要な網場の様子をご紹介したいと思います。
大阪における標識調査のスタイルはこのようにさまざまですが,一方で今,なぜだか大阪で熱くなってい
るのが,巣箱で営巣するフクロウの標識です。箕面,生駒山系,岸和田,河内長野の4か所で続けられて
いるフクロウの標識調査の様子をご紹介します。あわせて,地元商店街との密接なかかわりで続けられて
きたツバメ調査,毎月調査の長期継続で輪郭が見え始めた穂谷の繁殖鳥調査,関空で繁殖するコアジサシ
調査など,「大阪発・繁殖鳥バンディング!」として紹介する予定です。
会場のホテルフクラシア大阪ベイは,少し前にはコスモスクエアと呼ばれていた場所です(訂正:注1)。宿泊部屋とは
別に,寄り集まって話ができる場所が用意されていますので,懇親会(飲み放題)後も存分に交流をお楽し
みいただけます。大阪市内にあって,朝食付きの宿泊ではそこそこリーズナブルな価格かと思いますので
(会場設定の都合もあり),宿泊しての参加をぜひお勧めします。
(訂正 注1:正確には、コスモスクエア大阪国際交流センターと呼ばれていたホテルですという表現が正
しいとのことです。地下鉄中央線にはコスモスクエアという駅があり、コスモスクエアは過去の地名では
ありません。)
会場への最寄駅からは徒歩約20分で,シギ・チドリ類のフラッグ情報がたくさん報告されている大阪南港
野鳥園へ行くことができます。施設は現在閉鎖されていますが(→訂正 注2)
,周辺緑地は散策できますの
で,大会の際野鳥園の様子をぜひご観覧ください。
(訂正 注2:正確には大阪南港野鳥園の施設は、展望塔の事務所だけが閉鎖されているだけで、閉鎖
はされていません。従来どおり、周辺緑地に加えて、展望塔にも自由に出入りができるとのことです。
NPO法人が大阪市と協働で南港野鳥園の湿地保全、環境調査および環境学習の事業を受託し実施
されています。案内が必要であれば、希望される方にはご案内できるとのことです)
また,こてこての大阪文化に触れることができる諸情報を大会参加者用ホームページに掲載しますので
ご利用ください。
今大会の開催にあたり,鳥類標識調査に関係の深い環境省近畿地方環境事務所,日本野鳥の会大阪
支部のご後援をいただく予定となっています。
また関連行事として,11月17・18日の大阪自然史フェスティバル(大阪市立自然史博物館)において,
講演会「足環物語を越えて,地域がつながる,世界がつながる」(須川 恒:日本野鳥の会大阪支部主催)
の開催,および鳥類標識調査グループ・関西による標識調査の普及啓発を目的としたブース展示を行います。
みなさまのご来阪を,心よりお待ち申し上げます。
3)2018年度(第33回)日本鳥類標識協会全国大会申し込み用紙
(略)
・大会前後の大阪・関西のお勧め情報
第1回関西トリの市 2018年12月9日(日)11:00〜17:00
会場 大阪市中央区南久宝寺町4-3-2 Iビル4F
(入場無料)
交通アクセス 地下鉄中央線(御堂筋線)本町駅15出入り口より南へ徒歩10分
心斎橋駅地下北11出口より北へ徒歩10分。
協会大会終了後に寄るならば、地下鉄中央線コスモスクエア駅より。
関西では初開催。野鳥や生き物とをモチーフにした雑貨や
作品の展示・販売会。
ニフレル 万博公園で会える生きているミュージアム 海遊館によるプロデュース
(バンダーニュースの編集後記に「ニフレルに行っててぬぐいを買うぞー!」と書いてありました!)
国立民族学博物館 万博記念公園北側
万博記念公園
大阪南港野鳥園
大阪市立自然史博物館
和田の鳥小屋(和田岳学芸員の部屋)
きしわだ自然資料館
きしわだ自然資料館、岸和田城、だんじり会館共通入場券がお得です(700円)
日本野鳥の会大阪支部
環境省近畿環境地方事務所
天保山マーケットプレース2階
なにわ食いしんぼ横丁
世界最大級の水族館
海遊館
千葉のDW大阪のUSJ
ユニバーサルスタジオジャパン(USJ)
探鳥地としても著名
大阪城公園
なんともいえないレトロな空間がたまらない
新世界
天王寺動物園
協会大会前後に行われる標識調査の見学
(それぞれの調査地のバンダーにあらかじめご相談ください)
そのほかの関西のお勧め情報
生物多様性を楽しむテンションの高い雰囲気があると思います。
11月17日18日大阪自然史フェスティバル2018
大阪大会へのお誘いの文末で紹介していますように、11月17日午後に
講演会「足環物語を越えて、地域がつながる、世界がつながる」
(須川恒:日本野鳥の会大阪支部主催)の開催、があり、11月17日18日
の二日間、鳥類標識調査グループ・関西による標識調査の普及啓発を
目的としたブース展示を行います。
すでに、カラーマーキング鳥類調査グループ・関西という名前でユリカモメ
やカワウなどの標識調査のブース展示を行い、また冠島調査研究会の
名前でオオミズナギドリの標識調査を紹介するブース展示もおこないました。
また毎回ではありませんが関西圏を中心とするバンダー同人誌アルラ(年2回
発行)の広報や、秋号のメンバーへの手渡しの場としてもブースの場を活用
してきました。
このような内容に、例えば宇治川のツバメの集団ねぐらの標識調査なども加えた
総集編のような形のブース展示をする予定です。
(なお10月14日冠島のある舞鶴市で開催されるまいづる環境フェスタ2018で、
冠島調査研究会としての初ブース展示をします。)
「いきもにあ」(equimonia)というイベントは、生物多様性を楽しみながら
普及啓発するイベントです。各地で不定期に開催されています。2017年11月には
京都(岡崎ミヤコメッセ)で開催されました。2018年12月には神戸で開催されます。
全国から、生物多様性をテーマにした手づくりアートの作家さんたちが集まり多くの
ブース出展があります。また、なかなか濃い内容の講演会があります。
12月1月2日いきもにあ2018(神戸)
2008年協会京都大会時の京都近辺の案内情報
スクロールして後ろのほうです(リンク切れもあります)
2013年協会滋賀県湖北大会時の湖北近辺の案内情報
スクロールして後ろのほうです(リンク切れもあります)