<総合討論の流れ案  深井宣男作成>

<時間配分>
  受付で質問用紙配布
・趣旨説明                            西 氏   5分
・基調講演 「多摩川におけるツバメの集団ねぐらの実態」      渡辺氏  30分
・話題提供1「ツバメの国外回収と越冬地での調査」         尾崎氏  15分
・話題提供2「秋季におけるツバメの換羽」             真野氏  15分
・話題提供3「ツバメの集団塒地となるヨシ原の重要性」       須川氏  15分
  休憩/会場設定/質問用紙回収                      15分
・総合討論                                 45分

 サブテーマに沿って、講演内容の復習、会場からの質問、パネリストの回答・発言、会場からの意見等を織り交ぜて討論する。

○サブテーマ1「集団ねぐらにおけるツバメの生態」 渡辺氏と須川氏の講演を中心に 20分
  そもそも集団塒とは何か
・塒の意味、よい塒の条件 
・塒の移動
・塒の間隔、塒に集まる範囲
・塒入り時刻と天候・群れサイズの関係 対捕食者? 
・こんな場所にも集団塒
・塒を利用する種としない種?
  塒はいつ形成されるのか
・あまり知られていない春塒
・塒のピーク、ピーク時期の地域差
・個体数変化の地域差
塒利用の齢差
 ・利用頻度に差はないか 実際の成幼比と比較して塒利用は幼鳥の方が多い?
   ・利用時期の差 成鳥は早い、幼鳥は遅い
  標識調査との連携
   ・個体の移動例、国内の移動例
   ・標識調査に期待すること
   ・塒調査へのお誘い
○サブテーマ2「渡りからみたツバメの生態」 尾崎氏と真野氏の講演を中心に    10分
  日本のツバメの越冬地と中継地
   ・越冬地はフィリピン、ベトナム南部、マレーシア、インドネシア、ボルネオ
   ・台湾が重要な中継地
    →日本のツバメは海を渡る。大陸のツバメとは渡り経路・越冬地が異なる?
  渡りと換羽
   ・日本のツバメの成鳥は、初列内側を換羽後、換羽休止で海を渡る。
   ・ヨーロッパのツバメには換羽休止はみられない? 陸を渡る。
   ・オオヨシキリ、orientalisとarundinaceusの換羽パターンの違いも同じ理由?
   ・ヨーロッパのツバメに比して、日本のは尾が短いのも同じ??
   ・でもなぜ内側数枚? シマセン成鳥やアオジ幼鳥のように外側なら理解しやすいが
  越冬地のツバメ(アカハラツバメの謎)
・亜種、地域個体群 繁殖地はどこ? DNA解析
・日本でもかなり赤いのがいる… 一腹でも混じる?

○サブテーマ3「ヨシ原の保全」 須川氏と渡辺氏の講演を中心に          10分
  ツバメにとってのヨシ原の重要性(再確認)
  塒が形成されない、放棄される原因
   ・東京の事例、関西の事例
   ・ヨシ原の規模と集団塒の安定性
  保全に向けて
 ・植生保全の事例
   ・情報の公開と共有
   ・今後の課題

○まとめ(一般の参加者を意識して)                        5分
  調べることの重要性
   ・まだまだ謎が多い
   ・観察からわかること
   ・標識調査からわかること
   ・相互に協力できること
  観察と共有・共感の重要性
   ・興味をもってもらうことから始まる
   ・興味を持つ人の増加が保全の力
  ツバメにとってよい未来は、ヒトにとってもよい未来
  
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