2019年度(第34回)日本鳥類標識協会全国大会我孫子大会報告
 これまでの大会の報告はここをご覧ください。

2019年度大会要旨集→
2019JBBA34YoushiHP.pdf へのリンク
 大会要旨集とおりの発表が行われました。

 参考情報
 大会開催へご案内(大会事務局)
 我孫子大会へのお誘い(大会実行委員長水田拓)

                                日本鳥類標識協会ホームページ委員会構成


2019年度(第34回)日本鳥類標識協会全国大会 我孫子大会報告
大会実行委員会委員長 水田拓


  2019年度、第34回日本鳥類標識協会全国大会は千葉県我孫子市にあるけやきプラザ9階で開催されました。JR我孫子駅に近くアクセスが容易なうえに、高層からの眺望がすばらしい好立地の会場でした。全国から78名の参加者があり、銘々が有意義な2日間を過ごしました。以下、簡単に大会の報告をいたします。
  初日の12月14日(土)は午後から公開シンポジウム「バンディングでわかること―鳥類標識調査の成果と未来―」が開催され、4名の方に発表をしてもらいました。環境省生物多様性センターの吉川紀愛さんには、環境省が実施している標識調査の概要について説明していただき、続いて尾崎清明さんからは、標識調査から明らかになった鳥類の渡りルートや普通種の個体数減少、絶滅危惧種保全に対する寄与などについて解説がありました。仲村昇さんからは、繁殖鳥のモニタリングとしての標識調査の有効性や、シギ・チドリ類の標識による繁殖成功率の把握などが報告され、また北米で行われた狩猟者からの回収報告率の評価に関するユニークな取り組みについても紹介がありました。澤祐介さんには、コクガンの繁殖地や越冬地、中継地とその渡りのルートを解明し、絶滅危惧種であるこの鳥の保全に役立てようとする取り組みについてお話しいただきました。発表の後は講演者と生物多様性センターの曽宮和夫センター長にご登壇願い、会場からの寄せられた質問に答えていただきました。大会に参加している会員はもちろん、一般の方もたくさん来場され、参加者は会場の定員いっぱいの120名になり、盛況のうちに終えることができました。
 2日目、15日(日)は朝から一般講演がありました。会場の都合で開始が15分遅くなったものの、12題の発表が滞りなく進行しました。北海道から沖縄まで各地の調査地から幅広い内容の発表があり、それぞれ活発な議論が行われました。午前中いっぱいの講演ののち、恒例の記念撮影を行って大会の全日程は無事終了しました。午後はエクスカーションとして山階鳥類研究所の見学(標識センターおよび標本収蔵庫)があり、また我孫子市鳥の博物館において、「比べてみよう! みんなの計測値」と題したワークショップも開催されました。参加者は予定時間を超えてそれぞれの催しを楽んだようです。
以上、我孫子大会の報告でした。



             2019年度(第34回)日本鳥類標識協会全国大会開催のご案内
                         2019年度日本鳥類標識協会大会事務局
大会要旨集→
2019JBBA34YoushiHP.pdf へのリンク


 今年の日本鳥類標識協会全国大会は,2011年以来8年ぶりに千葉県我孫子市で開催することになりました。
共催:山階鳥類研究所,我孫子市鳥の博物館
後援:我孫子市教育委員会,我孫子野鳥を守る会,環境省生物多様性センター(予定)

1.開催日時
大会 2019年12月14日(土) 13:30-17:00
12月15日(日) 9:00-12:00
懇親会 12月14日(土) 18:00-20:30
エクスカーション,ワークショップ  12月15日(日)14:00-

2.会場
大会:我孫子南近隣センター9階ホール
 我孫子南近隣センター

〒270-1151 千葉県我孫子市本町3-1-2 けやきプラザ9階 Tel. 04-7181-1011
 けやきプラザは,JR常磐線我孫子駅下車,駅南口の階段を降り,駅のホームを背にして左手,線路沿いにある白いビル。徒歩1分。
懇親会:ミライザカ柏西口店
エクスカーション:山階鳥類研究所
ワークショップ:我孫子市鳥の博物館

3.日程
12月14日(土)
12:30- 我孫子南近隣センター9階ホールにて受付
13:30-  開会挨拶:日本鳥類標識協会会長 千葉 晃
     主催者挨拶:我孫子市鳥の博物館館長 齊藤安行
 13:40-15:50 公開シンポジウム
「バンディングでわかること−鳥類標識調査の成果と未来−」
開催趣旨
公開シンポジウムの情報
2019 年度日本鳥類標識協会全国大会 公開シンポジウム
「バンディングでわかること−鳥類標識調査の成果と未来−」

 野鳥に番号付きの足環をつけて調査する鳥類標識調査は、渡りの経路、寿命などをはじめとして鳥の生態の解明に欠かせな
い調査で、日本では環境省から山階鳥研への委託で行われています。
 鳥類標識調査に従事するバンダーを中心に、バンダーの技術向上、交流・親睦などを通じて、鳥類標識調査の健全な運営と
発展、鳥類の保全に寄与する目的で、日本鳥類標識協会が組織されています。このたび、同協会の全国大会を山階鳥研の
地元我孫子で、12 月14、15 日の両日、開催することとなった機会に、一般の方たちにも鳥類標識調査について知ってい
ただけるよう公開シンポジウムを開催する運びとなりました。

● 「環境省の鳥類標識調査とは?」  
     鵜澤茉矢・吉川紀愛(生物多様性センター)
● 「渡りルート解明から絶滅危惧種の現状把握まで〜鳥類標識調査の成果」 
     尾崎清明(山階鳥類研究所副所長)
● 「モニタリング手法としての鳥類標識調査」
     仲村 昇(山階鳥類研究所保全研究室研究員)
● 「絶滅危惧種コクガンの渡りの謎に挑む〜保全のカギとなるデータを標識調査で探る」 
     澤 祐介(バードライフ・インターナショナル東京)
・ 総合討論
司会進行:平岡 考

 16:00-17:00 総会
 18:00-20:30 懇親会
12月15日(日)
12月15日(日)
8:45-開場
9:00- 一般講演(1演題15分)
1.標識調査によって明らかになった栃木県那須野が原で繁殖するケ
リの越冬地(河地辰彦)
2.京都でおこなっているケリの標識調査(脇坂英弥)
3.標識から明らかになったアマミヤマシギの生存年数と生存に影響
を与える要因(鳥飼久裕・水田 拓)
4.沖縄県石垣島におけるシマセンニュウLocustella ochotensisの越冬に
ついて(片岡宣彦)

10:00-10:05 休憩(5分)

5.日本からのマンクスミズナギドリの記録について (茂田良光・西
教生・佐野裕彦)
6.ジシギの尾羽を調べてみたら ―枚数と形態の性・年齢・地理的変
異―(小田谷嘉弥)
7.コスズガモ Aythya affinis 標識の顛末(本間隆平)
8.上嘴の骨折が自然治癒したと考えられるクサシギ野生個体が一年
以上生存した事例 (平岡 考・坂本文雄・神伴之・黒沢信道)

11:05-11:10 休憩(5分)

9. 北海道野幌森林公園、宮島沼、礼文島における鳥類標識調査(富
川徹)
10. アカショウビン 12年間の放鳥の記録 ―島根県ふれあいの里
奥出雲公園における標識調査より― (星野由美子・市橋直規)
11. バンダーの主導する鳥学研究の分野と傾向 ―標識協会誌と他誌
の比較から―(森本 元)
12. 鳥類標識調査への期待―非バンダーの立場から―(水田 拓)

11:40- 記念撮影
12:00 閉会・解散
14:00- エクスカーション,ワークショップ

4.参加申し込み(略)
5.一般講演
 一般講演は口頭発表のみで,原則として標識調査に関する内容でお願いします。発表12分,質疑応答3分です。一般講演を希望される方は,申し込み用紙に発表者氏名と演題を記入し,大会参加申し込みと一緒にお送りください。発表時の設備(PC,プロジェクターなど)は,講演希望者に後日直接お知らせします。
 また,以下の要領で講演要旨のご提出をお願いします。A4判白紙の縦置きに横書きで1ページ以内に収めてください。余白は上下3cm,左右2cm。フォントサイズは11-12ポイント。1行目中央に演題,次行に演者氏名・所属等を書き,1行空けて3行目から本文を書き始めてください。演者が複数の場合は,発表者氏名の左側に○印をつけてください。要旨には図表を含めることもできますが,モノクロ印刷時に十分読めるような鮮明さで作成してください。
 講演要旨は,以下のいずれかの方法で,大会参加申し込みと一緒にお送りください。
@郵送する
AEmailにWord形式もしくはそれに準じた形式のファイルを添付して送信する
 Emailが利用できる会員の方は,作業軽減化のため,なるべく方法Aでお送りください。その場合,サブジェクト名を「講演要旨(演者名)」,添付ファイル名を「演者氏名.doc」等としてください。手書きの場合,大会事務局でデジタルファイルに作り直しますので,ご了承ください。

6.参加費(一部略)
 大会のみ参加:2,000円
 大会と懇親会に参加:6,500円

7.宿泊
 宿泊施設は参加者各自で確保してください。会場の最寄り駅である我孫子駅周辺には,ビジネスホテルはありません。常磐線沿線近隣の天王台駅,柏駅,取手駅周辺にある数軒を次に挙げます。( )内は最寄り駅名です。
ホテルマークワンアビコ(天王台) Tel. 04-7186-1717
柏プラザホテル本館(柏) Tel. 04-7147-1111
柏プラザホテルANNEX(柏) Tel. 04-7147-1115
セントラルホテル取手(取手) Tel. 0297-72-1123

8.エクスカーションとワークショップ
 大会終了後の15日午後,以下の2つの行事が催されます。参加を希望される方は,大会参加申し込み時に合わせて申し込んでください。いずれも先着とさせていただきます。これらの行事は同時開催のため,一方にしか参加できません。
・エクスカーション 山階鳥類研究所(標識センター,標本収蔵庫)の見学(定員20名)
・ワークショップ「比べてみよう! みんなの計測値」(仮)(鳥の博物館で開催。定員16名)
ワークショップ開催趣旨
 翼長,尾長などの基本的な計測値は標識調査の記録や種同定において重要ですが,国内のバンダーの間で計測の方法が十分に統一されているとは言い難い面があります。また,各部の計測値はバンダーによって少なからずばらつきがあるため,各バンダーが自分の測定値にどのような傾向があるのかを知っておくことは有意義だと思われます。そこで今回のワークショップでは,鳥の博物館に保管されている冷凍死体を用いて鳥の計測の実習を行うことで,各バンダーに自身の計測方法を見直していただくきっかけとしたいと考えています。

9.参加申し込み・講演要旨・総会委任状送付先
〒270-1145 千葉県我孫子市高野山115 (公財)山階鳥類研究所保全研究室
日本鳥類標識協会大会事務局 小林さやか
Tel. 04-7182-1108 Fax. 04-7182-4342 Email kobayashi@yamashina.or.jp

10.その他
 2020年2月1日から6月14日にかけて,我孫子市立鳥の博物館で第86回企画展「バンディング展〜足環でわかる鳥の渡り〜」が開かれます。本大会の公開シンポジウムは,この企画展に関連して開かれるものです。


                                     我孫子大会へのお誘い

                           2019年度日本鳥類標識協会大会実行委員長 水田拓


 2019年度(第34回)日本鳥類標識協会大会を、12月14日(土)・15日(日)の日程で、千葉県我孫子市において開催します。
 我孫子市は、北に流れる利根川と南に横たわる手賀沼に挟まれた東西に細長い街です。利根川沿いには田畑が広がり、河川敷や農耕地にはホオジロ類など草地性の鳥が見られますし、手賀沼ではカモ類をはじめとする多くの水鳥が羽を休めています。手賀沼北岸の台地にはこの地の自然を愛した文人たちの住居跡が残り、その周囲の雑木林を散策すれば、木々の間を移動するカラ類の混群にも出会えることでしょう。街中には鳥をモチーフにした装飾が点在するので、そういったものを探して歩くのも楽しいかもしれません。
 また我孫子では、ご存じのとおり毎年秋に鳥類に関する日本最大のイベント、「ジャパンバードフェスティバル」が開催されます。市のキャッチコピーにも「鳥」の文字が含まれますし、「アビコ」は鳥綱を意味する「Aves」にも通じます(ちょっと強引か)。なにより山階鳥類研究所や我孫子市鳥の博物館が存在することからも推察できるように、我孫子は鳥との関係がたいへん深く、もはや「鳥学の聖地」であるといっても過言ではありません。いやそれは過言かもしれませんが、ともかく今回の大会は、実行委員会一同「鳥学の聖地で開催する!」というくらいの意気込みをもって準備を進めています。公開シンポジウムでは鳥類標識調査に関する話題提供も用意し、さらにエクスカーションとして山階鳥類研究所の標本庫の見学や鳥の博物館でのワークショップも企画しています。まさに「聖地巡礼」の企画満載の我孫子大会に、皆様ぜひご参加ください。心よりお待ちしております。


           2019年度(第34回)日本鳥類標識協会全国大会申し込み用紙(メール用フォーム (略)